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カンタンな日本での塩の歴史

あまりにも当たり前の調味料である塩。油と同じように気にしないでいると、カラダに悪い塩を摂取していることになりますので、今日はカンタンに日本での塩の歴史をお伝えしたいと思います。

1971年以前は、日本の塩は伝統的手法でつくられる抽出塩でした。海水を干潟で干したり,塩田をつくり天日干しにしたり、海水を使ったミネラルを含む海塩があったのです。
1971年から1972年にかけて、それまであった塩製造施設は、日本政府の方針で全て閉鎖となります。塩専売公社だけが塩をつくり販売するシステムになったのです。もっと遡って1905年日露戦争中、塩専売法という法律が制定され、塩は戦争費用調達のため塩を販売できるのは、大蔵省塩専売局だけとされていました。この専売法で塩の値段が高騰したそうで、世論は反発していたそうですが、専売法は廃止されず1949年に大蔵省から塩専売公社に権利が移管、1971年に塩そのものの品質を規制するまでになります。
これによって生まれたのが『精製塩』です。海水からナトリウムだけを抽出し、純度99%の塩化ナトリウムが精製塩で、本来の塩とは似ても似つかない工業製品として使われていた薬品同様のものになってしまいました。機械を利用しカンタンに大量生産できるので人件費の節約、天日干しも必要ないので天候に左右されることもなく生産可能なものになったのです。海の恵みであり健康のために必要な自然界のミネラルは一切消えてしまいました。利益追求型のものとなり、太平洋戦争後も改善されずアメリカの塩と同じような構造で作られ販売されたのです。
2002年ようやく仕分け変更事業により専売制が解除となり、塩が自由に作れるようになりますが、現時点でも伝統製法で塩を作るという工程は手間が非常にかかり、天候にも左右されるので、極めて少ない生産量です。ミネラル成分を残している塩は極めて少なく貴重品です。


これで理解していただけるように、『精製塩は塩に似た味のする工業製品』と呼ばれています。知らないとこんな塩を塩だと思い摂取することになり、健康にも大きな被害を及ぼすようになってしまうのです。減塩という大きな社会でのムーブメントも、専門書などを読むとこの精製塩との関係が深く、それについてはまた機会をみてお伝えしたいと思います。
塩は昔も今も人体にとってかけがえのないものです。必ず人間が手作業でつくり、ミネラルをしっかと含んでいるものを選びましょう。上質なものが高価である理由は、手づくりであり天日で長い時間をかけて干されており、気の遠くなるような手作業があるからです。カラダが必要としている塩を選んで、工業製品である精製塩の使用は避けましょう。

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