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超密集栽培のオリーブ農園 I

スペインに戻りました。日本を出る数日前に小春日和の数日を過ごせたのですが、スペインに到着したら雨ばかり。今週はずっと雨が降っています。こんな3月は初めて、いい加減に雨が止むといいのですが...

そんな雨の中、オリーブを密集栽培農園を訪問してきました。今まで密集栽培のオイルは色々な意味で満足できるものがなかったのですが、数年前に素晴らしいものに出会い、友人とのご縁から不思議とこの農園に導かれました。

一言で密集栽培と言っても実は色々なタイプがあることが分かりました。
一般的に一番密集栽培に使われている品種が『アルベキーナ』と『アルボサナ』というもので、垣根のようにオリーブを植えて栽培することができます。他の品種で垣根式は『コロネイキ』など試されているようですが、スペインではメインはこのふたつの品種になります。

密集栽培法が広がってからスペイン中でアルベキーナばかり広がった理由はここにあるのです。

写真は、そんな特別密集度が高い畑。ちょうど剪定作業が終了したばかりのところを訪れました。これは無駄にならず、もう少し枝が乾いてから機械で砕かれ肥料になります。昨年の茶色くなった葉が剪定された枝の下にあるのがわかると思います。

こちらの畑は密集率の違う畑。単に密集栽培=垣根という考えは間違いでした。ここで栽培されているオリーブ品種はピクアル。これで15歳程度の木です。土壌が合っていて、水、肥料など完全に管理されているとここまで成長するのですね。驚きました。

もうひとつ驚いたことが土壌。写真でも分かると思いますが、膨大な数の石がゴロゴロしています。ここは昔川原だった地域。砂利や川を流れていた石が多いのだそうです。この石のおかげでこの土壌の水はけが良くなりオリーブの栽培ができるそうです。確かに一見とても砂や粘土質の高い土地に見えたので、この石効果にもビックリしました。

驚いた事はまだまだあります。
この農園で栽培されているオリーブの数は28万本。毎年増やしているので、どんどん増えていますが、それらほとんどの成長がコンピューター管理されています。ミクロの単位で木の成長率も記録されています。今までなかった画期的な栽培がこうしたデーターを使いながら開発されているのです。

こちらの装置は農園の水分をチェックしています。
農園全体の7箇所にチェックポイントがありました。人間が感じる感覚的な反応で水がまかれているのではなく、それぞれの地区の水分を図ってオリーブに水も与えられているのです。

この装置が木の成長、雨量、土壌の水分など全てを管理しています。
こんな最新の技術を取り込んだオリーブ農園と今年からパワジオ倶楽部は取引を開始します。勉強になることばかりですし、スペインでも最新の研究調査をこの農園で実施しているわけですから、世界で最も進んだオリーブ農園とも言えます。1回では説明しきれないので、数回に渡ってこの農園のことは書かせていただきます。

chiho


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