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1000年オリーブ

パワジオ倶楽部で大人気のオリーブのまな板を作ってくれているオリバー。彼はスペイン中を周って加工するのに適したオリーブの品種を探したそうです。流石勤勉なドイツ人、スペイン人とは違う興味深い情報をいつも集めています。

先日彼から興味深い写真が届きました。

これは『アブエロ』(おじいちゃん)と地域の人も呼んでいる1000年は楽に経過しているオリーブの大木。こういう大木はそこに存在しているだけで価値があるものですが、スペインでも区画整理が進み、道路が出来たりするとどんどんこういう木を切ってしまったり、抜いて販売してしまったりします。

特に高級リゾート地の開発には、オリーブは膨大な数が使われていますし、ゴルフ場建設などにも多くの古いオリーブが移植されています。そんな動きを止めたいというオリーブを愛する人たちのグループもあり、ある地方では1000年以上のオリーブの木はどこに何本あるか統計もとり始めています。

1000年も経過しているオリーブの重さは4トン以上あるそうで、どのくらいこの樹が緻密な固い木であるかも想像できます。スペインの小説には、古い大木はよくアブエロ=おじいちゃんという名前で呼ばれていて、地域の人にとってかけがえのない存在であったはずなのです。私個人としては、このような大木は抜かれてしまうのであれば、大切にしてくれる人のところへ行くのがベストだと思いますが、地域が受けるダメージを考えると、やはり古木は大切にしなければいけないという意識を子供たちに植え付けるべきだと思います。


これが木の太さ。7m近くあります。すごいですよね。
素晴らしいエネルギーを発しているはずです。こういう生き物とのコンタクトは人間にとってとても大切だと思います。今年は是非、このオリーブを愛する人達の会に伺いいろいろと話を聞いてみたいと思っています。

中にはオリーブの幹に扉があり、中が部屋になっているものもあるのですよ。今度ご紹介します。

chiho

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