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ヴィネガーを作っているところ

スペインで酒蔵のことはボデガBodegaと呼ばれています。
今回はパワジオ倶楽部で紹介している、『ソレラシステム』というシェリー酒を作る手法で作られているお酒を原料としている、ソレラヴィネガーのお話です。

スペイン南部、アンダルシア地方には古代から独特のソレラシステムで作られるシェリー酒が存在します。どんなシステムなのかというと、樽を3段4段と重ね、一番下の段に最も古いお酒が保存されますが、新しいお酒は上段の樽に少しずつ加えられ、時間の経過と共にだんだんと下の方へ移されてゆき、熟成されてゆくという方法です。勿論、すべて手作業で樽から樽へのお酒の移動は実施されますから、非常に手間がかかる作業としても有名です。

ソレラヴィネガーは、そんな一番下の樽で50年も保存されたヴィネガーが、うまく違う年数のヴィネガーとブレンドされたものになります。アンダルシアの空気と太陽が作り上げる絶妙の香りが特徴です。

オリーブオイル同様、パワジオ倶楽部でご紹介しているものは、基本的にすべて工房や会社を訪問し、クオリティーチェックをしていますが、特にメーカーの方々の人間性を知ることを重視しています。このボデガでも熱心にそれぞれのワイナリーのことや、管理者、使用機械のことなどを説明してくれました。

特に興味深かったのは、アンダルシアは女神信仰が強い地域なのですが、この町でも同じ。毎年イースターの時は、ボトルに特別な女神ラベルが作られ町で飲まれているのです。日本の神社などでもありそうな行事ですね。


オリーブの場合も同じなのですが、とにかくものすごい過酷な自然状況の中を生き伸びている植物から採れる実を採取し、オイルやヴィネガーに加工しているわけですから、途方もない自然の恵みが凝縮されていると思います。

ボデガを訪問した際には、アモンティヤードというシェリー酒の一種を振舞っていただきました。(ヴィネガーのテイスティングだけではむせてしまった大変なので)
アンダルシアの人々は、古代からあるこの独特な酒造法を、本当に誇りに思い大切にしていました。
ボデガのオーナーの表情に自信があることが、写真からもよく伝わると思います。

chiho

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