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オリーブ果実の品質の差

美味しいオリーブオイルを作るには、健康で新鮮なオリーブの実が欠かせません。これは当たり前のことなのですが、実際にオリーブ農園に行ってみないと確認できない重要なポイント。一般的には確認できないことですが、私は必ず日本でご紹介しているオイルが、どんな種類のどんな状態の実から絞られているか現地で確認しています。

まず最初の写真は、今年キンタ・ド・コアやビスパードになるオリーブの実。
ご存知のように、この農園のオイルはクパージュ(ブレンド)タイプなので、3種類の種類の違う実が混ざっています。オリーブの実は品種によって、成熟する時期が違うので、黒いものからグリーンのものまで混ざった状態で絞られます。

キラキラと輝く完璧な実が原料になります。

ロボレド・マデイラ家の農園では、オリーブの実はこんな風にケースに入れられますが、その時必ず葉も一緒に入れられます。なぜかというとオリーブ果実はいちごのようにデリケートなものとして扱われ、果実を保護するために葉が利用されるのです。葉がクッションの役割をして、実は完璧な状態で圧搾工房に届けられます。

3枚目の写真は、オーガニックオイルとしてはかなり有名なスペイン、アンダルシア(南部)にある農園のオリーブ。これは昨年かなり苦労して、ひどい山道を何時間もかけて行った農園。オーナーは大変まじめな方で、一生懸命美味しいオイルを作る努力をしており、自然環境も理想的としか言いようがないのですが、果実の状態はこのとおり。かなり長い間放置されている印象を受けました。農園を見て周っても、ところどころに収穫されてオリーブの実が袋詰めになって置かれており、ピックアップされることを待っていました。一体いつピックアップになるかはわかりませんでしたが、これではやはり完成品であるオイルの味に悪影響が出てしまいます。オーナーが素敵な方であっただけに、期待して訪問した農園だったのですが、まだまだ改良する余地があるところでした。勿論、オイルの味には気になる酸化状態のいやな味があり、私が日本で紹介したいオイルとはほど遠いものでした。

ここの収穫では虫食いや腐りかけている実がかなり混ざっています。大量生産のものなどは言葉にならない状態のものもあるので、やはり直接チェックすることが、美味しいオイルに出会うためには欠かせません。

chiho

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コメント (2)

いつも興味深く読ませていただいています!
岡井さんにおいしいオリーブオイルを紹介していただき、
やはりパワジオさんのオリーブオイルの信頼は大きいな!
と思っていた矢先の衝撃的な記事にびっくりしました。
ここまで管理状態に差があるのですね!
私もオリーブのブログを運営しているので、
こちらの記事、リンクさせていただいてもいいでしょうか?

http://olive-life.de-blog.jp/olive/2009/11/post_eb6c.html
そしてぜひぜひキンタ・ド・コア注文させていただこうと
思います(o^∇^o)ノ
自分用と、中性脂肪に悩んでいる義理の母にプレゼント
しようと思っています♪

chiho:

はなさん

コメントありがとうございます。
またオイルのご購入、ブログ記事など本当にありがとうございます。
オイルは農園の栽培の仕方、使われる機械、収穫の仕方などなど、いい始めたらきりがないくらいに違いを作る要素がたくさんあります。
収穫後の管理状態などは、簡単に確認できる品質の違いだと思いますが、その他もろもろの事は今後継続してお知らせできるよう努力します。

ご購入ありがとうございました。はなさんのような方に試飲していただけて嬉しいかぎりです。

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